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第5回石川県学生オーケストラ&OEK合同公演


2月14日バレンタインデー
BlogChoco-holic:当たり前だったことが当たり前じゃなくなることより


雪道運転。徐行、徐行。
もう5分で家につくぞ!って時に鳴ったケータイ。
あ、金沢の後輩Tちゃん。

「あ、あやのちゃん、久しぶり!!!」

Tちゃんは超多忙な人。ヒマだからって電話かけてくる子じゃない。
どうしたんだろ???


Tちゃん 「ねえ、17日って空いてる???」
私    「え??会議だよ」
Tちゃん 「本番お願いできる???」
私    「へ??何の???}
Tちゃん 「金沢の大学オケ3つとAンサンブル金沢が合同演奏会
      なんだけど、ハープ1の学生が、インフルエンザで
      出られなくなったの!!助けて」
私    「え??私で大丈夫かなあ??」
Tちゃん 「ベルリオーズの幻想(交響曲)昔、一緒にやったよね」
私    「わかった、何とかする」
Tちゃん 「明日も、あさって、リハーサルもお願い!!」

というわけで、急遽決まった本番。
翌日、翌々日、翌翌々日のレッスン、会合のキャンセルの電話と
メールに追われまくりました。




本番3日前にお願いされた仕事。
毎年、石川県の大学オーケストラと
OEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)が合同で演奏するという
コンサート。5回目だそうです。



大学オーケストラは
金沢大学フィルハーモニー管弦楽団
金沢工業大学室内管弦楽団
北陸大学室内管弦楽団の団員


そして,OEKが加わり総勢130名という大人数でした。




前半は,学生オーケストラだけによる演奏
グリーグ「ペール・ギュント」組曲から抜粋
OEKによる演奏
グリーグ「ホルベルク組曲」
後半が、ベルリオーズの幻想交響曲。



Tちゃんからの電話の翌日夕方から練習参加。
何度か本番やったから大丈夫かなあ・・・。
と思いつつ、さらいまくって臨んだ練習1日目



OEKの楽器を使わせてもらったんだけど
やばいと思った・・・。



違う。何もかも。
弦の幅も、弦の張りも。
私の楽器とは、何もかも違う。
同じ指使いで弾けない。同じ指使いで弾くとこける。
しかも音程合わない・・・・。



泣。泣。
直前ぎりぎりまでさらうけど・・・・
こんなに違うと上手く弾けない・・・。




そして、リハが始まり。2楽章。




CDより速いテンポ。がーん。
130人のステージは、指揮者からはるか遠く・・・・。
2楽章しかないこの曲。
自分がテンポとずれてるのも、指が回ってないのも分かる・・・。




撃沈。






はい、へこみました。めりこみました。
自分の実力を思い知らされました。


Tちゃんは、大丈夫だよお!と言ってくれるけど
大丈夫じゃないのは、自分が1番よく分かってる。
しかも、指揮者が大勝秀也氏。大学の先輩です。
数年前、Tシティフィルに同級生の指揮者Y君が振りにきたとき
遊びにきていた先輩とご挨拶したことがある・・。
先輩は私のことなんて、絶対覚えてないだろうけど
こんな形で再会するとは・・・・。
こんな指回ってない私、印象最悪だよぉ007.gif



へこみまくった私を引き上げてくれるのは
帰りの車の中、サンボマスター&BUMP OF CHICKENカラオケ状態で帰り、翌日はおっちゃんのお葬式に出てから
本番前日リハーサル。



とにかく、昨日よりは弾けるようになりたい一心でさらう私。




努力の甲斐あってか、かなりましになって、ほっ。
ベルリオーズは、2楽章だけで、突然すごい勢いで指を
動かさなきゃいけない。
でも、これって、ベルリオーズに限ったことじゃない。
オーケストラのハープはこれが常。
突発的な場面で完璧に指を動かす〓これって瞬間芸じゃん。


そして、翌日の本番。
雪がものすごい金沢3日め。




多分・・・・、運転だけで疲労ピーク。
疲労ピーク〓指回らない。



朝、最後のリハで、やっぱり指揮者につかまった。
練習初日と同じ。
自分がテンポとずれてるのも、指が回ってないのも分かる・・・。



本当に背水の陣。本番きめなきゃ・・・。




私が追い詰められてるのとは裏腹にTちゃんは
「あやのちゃん、大丈夫だよぉ、ねえねえお昼食べに行こう」

追い詰められてるくせに
結局、一風堂にいってもうた・・・。。
Tちゃんは、ラーメン大好き。当たり前のように




「替え玉、バリカタ(麺・超固め)で」





さすがすぎるー!!!
Tちゃんは、演奏もすごいけど、食欲もすごい。
やっぱり強者なのだ~。
2人でおなかいっぱーいなど、言いながら歩いてて
「オケのハープって、瞬間芸だよね」
「本当イヤだよね、幻想」
って言ってたら、同じエキストラで出演している
T先輩が、OEKチェロの方と他の店から出てきたところと
ばったり。

やや、気まずい空気が流れつつも
「川村、どこで食べたん??」など聞かれ、前日ロビーで


「川村音程悪い」=チューニングが下手って、痛いところをつかれたのを思い出し。
本番、絶対なんとかしたいと思いました。



1時間後本番。




集中しました。気持ちだけは負けまいと。
オケの本番でこんなに追い詰められ、ビビるのは、
ここ数年記憶にない。



でも・・・でも・・・・。気持ちと裏腹に指は回らない。
必死についてくけど。


いっぱい、いっぱい。
むちゃむちゃ早いテンポに精一杯だった。



本当、自分の瞬発力のなさ、センスのなさを実感。
帰りに、指揮者の先輩にひたすら謝り。
こんな自分が本当にイヤ。撃沈しまくって帰ってきました。


普段、いかに気が緩んだまま本番をこなしてたかと思うと
久々、喝をいれられました。
たまには、いいのかもね。でも・・・本番後に謝る自分は本当にイヤ。
せめて、1週間練習期間ほしかった。
そういうことを言うこと自体が私の甘さ???


「オーケストラのハープは瞬間芸」

実感した本番でした。
by harpdiary | 2008-02-17 22:12 | 日記